カメラは、機械仕掛けから電気製品へと変化してきた。
電気屋さんにカメラが並んでいたりする。
バネや歯車で動く機械は手仕事で修理ができて、その道の職人というか技術者が育ったのだ。
しかし、最近はその技術者の需要が減って絶滅状態だ。
フィルムカメラをまだ使い続けている僕にとっては危機的な時代になってきた。
大事にしてきたマニアルフォーカスのレンズが壊れて修理してくれるところを探したら、さいわい大阪の阿倍野区(昭和町)にあるという。
昨日はそのレンズとオリンパスペンFT(ブラックボディ)を持って行ってきた。
篠原カメラという修理屋さんだ。
桐山さんという技術者が対応してくれた。
彼は71歳で、50年この道でやってきたという。
こんな時代になって後継者もいないから あとのことは知らないという。
得意メーカーはNikonとアサヒだとおっしゃっていた。
アサヒとは旭カメラ、すなわちペンタックスだ。
ペンタックスSPなんかを指すのだろう。
71歳といえば僕も同じ年齢で、なんだか嬉しいような悲しいような寂しさを覚える。
機械式カメラが時代を終えたように僕たちの終焉も近い。
あとのことは知らないよ、といいながらも精一杯自分の人生をがんばるだけだな。
阪神百貨店8階のカメラコーナーで修理をしていた江守さんは、今どうしていらっしゃるのだろう。
ずいぶんお世話なったけれど、カメラコーナーが無くなる時に廃業してしまった。
辞めたら世界旅行に行きたいとおっしゃっていた。
直接電話してくれたら修理を受けないこともないですよ・・・といってお愛想で電話番号を教えてもらったが、せずじまいだった。
僕より10歳以上は年上だったから、今さら頼むにも気が引ける。
元気でいらっしゃるのだろうか。
2025/03/30
散歩ルートが決まっていて、それを何十年もやっているから新たな発見が少なくなった。
以前は、季節や天候・時間によって風景が変わるから、同じ場所でも楽しめると思っていたのだが、さすがに最近はシャッターを押す機会が減った。
ちょっと遠出をしないといけないな。
そんなこともあり、風景を撮る・・・というよりは風景の部分を撮るようになった。
ルーペをのぞくような撮りかたで、今しばらく散歩写真が撮れそうな気になっている。
2025/03/28
久々にKONICA HEXANON 1:1.2 f=57mmを使った。
過去に 開放F値 F1.2 の各メーカー中古レンズ収集に狂ったことがあるが、最も好きだったのがこのレンズだ。
ここしばらく 円い写真を撮ることに一所懸命でレンズ遊びから遠ざかっていたが、こうして無邪気に戯れるのも良いものだ。
春の気配が十分感じられるような季節には もってこいの遊びで、僕は大好きだ。
三条大橋袂の弥次喜多像を開放で撮ってみた。
2025/03/26
所用で京都に出かけたついでに、京セラ美術館の蜷川実花展 with Eim[彼岸の光、彼岸の影]を見た。
受け付け近くに行って解ったのだが、この展覧会を見るのには予約がいるらしい。
さいわい僕は知人から頂いた招待券をもっていたので予約は必要なかったが、たいそうな人の入りで、人気飲食店に並ぶ客になったような気分だった。
一作家の展覧会がこれほど人気なのには驚く。
客層は、どう見てもユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行くような人や観光客に思える。
スマホ片手に記念写真を撮りながら、混雑した会場を行列している。
前回の村上隆や森村泰昌の時もそうだったが、美術館がアトラクション施設になった印象がある。
美術館は収益を優先しているのだろうから、幅広い客層を多く集めないといけない。
そのことは理解できるが、なんだかさもしい気もする。
わかる・楽しい・インスタ映えする昨今の アート展 傾向を改めて理解した。
2025/03/26
マクロキラー[Heinz kilfit Munchen Makro-Kilar 1:2.8/4cm]とヘリオス[HELIOS-44M-42/58]で同じ場所を撮った。
レンズの話。
PENTAX K-7を使った。
このカメラは必要以上に濃く写る。
デジタルカメラは、レンズも大事だがカメラも影響が大きいな。
カメラ遊びは楽しい。
2025/03/24
2022年には10周年を記念して、記録誌「再燃焼」を刊行している。
その時に、でき上がった作品のいくつかを写真に撮らせてもらった。
今年の四月に鳥取で「サイネンショーのみんげい」という展覧会を催すそうだ。
本の販売と併せて原画展をするということで、僕も「原写真」を展示させていただく。
キャンバス地をパネル張りしたものに、写真を糊貼りした。
先日のギャラリー勇斎での展示を応用したものだ。
2025/03/23
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Exhibition
「サイネンショーのみんげい」
展覧会:
日 時|2025年4月11日(金)~27日(日)
木・金18:00~21:00 / 土・日10:00~21:00
会 場|たみ (鳥取県東伯郡湯梨浜町中興寺340-1) @tami.tottori
※14日(月)・21日(月)のみ13:00~18:00
※定休日:火・水
関連展示:
「サイネンショーをよむ」
書籍「再燃焼」の展示とサイネンショーの本棚
日 時|2025年4月11日(金)~27日(日)営業時間内 ※お休みは店休日に準ずる
会 場|汽水空港(鳥取県東伯郡湯梨浜町松崎434-18) @kisuikuko.mori
「サイネンショーをみる」
書籍「再燃焼」の原画展
日 時|2025年4月11日(金)~27日(日)営業時間内 ※お休みは店休日に準ずる
会 場|Librarie by HAKUSEN(鳥取県東伯郡湯梨浜町松崎619 旧さくら小学校 1F) @librarie_by_hakusen
壁面への興味は以前からある。
1991年のAD&Aギャラリー(大阪)、2006年の信濃橋画廊(大阪)、1997年の「思い出のあした」などからずっと引きずっているテーマでもある。
壁面と言うより空間と言ったほうがいいかもしれない。
ただ、ギャラリーや美術館の空間はいつも壁面が存在する。
そのため壁面を無視するわけにはいかない。
今回の個展も、やはり壁面を意識した。
壁の組み方や構造ではなく、壁面の表面について興味を持つのである。
凹凸や汚れ、塗りむらなど、既存の諸要素を取り込み、展示の中に活かすことが今回の試みだった。
写真の糊貼り展示をして、壁の様子が改めて見えてくる。
写真と壁面、それら相互の作用によって作品が自然に収まるような状態を目論む展覧会だった。
汚れや凹凸のない、真っ白な壁面ではそうはいかなかったと思う。
2025/03/15
2000年に美濃加茂市民ミュージアムが開館してから、今年で25年になるそうだ。
岐阜県美濃加茂市にある文化施設で、美術展示や博物館運営、ワークショップ、各種関連イベントを通して地域住民・教育機関とのコミュニケーションも密にしながら活発な活動を行っている。
今回開館25周年を記念し、これまで行ってきた「現代美術レジデンスプログラム」を振り返る展示を行っている。
記録集「芸術と自然」が刊行されたようで手元に届いた。
第一回目の出品者が、若林奮・大久保英治・山口啓介。
その後様々な作家を紹介してきた。
太田三郎・小本章・真板雅文・篠原猛史・小島久弥・川井昭夫など、知っている名前がある。
私は2022年1月にこの企画のお世話になり、「風景を愛でる」というタイトルで写真展をした。
まるで昨日のことのように思うが、もう3年も経ってしまった。
月並みな感想だが「光陰矢の如し」である。
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「芸術と自然」
美濃加茂市民ミュージアムの現代美術レジデンスプログラムを振り返る
会期/2025年2月22日(土)-3月23日(日)
開館時間/9時-17時夜間
開催日/3月20日(木・祝)は20時まで開館休館日/月曜日(ただし祝日の場合は開館し直後の平日休館)
会場/美濃加茂市民ミュージアム 企画展示室・展示ホール
主催/美濃加茂市+みのかも文化の森 アートボランティア
美濃加茂市民ミュージアム所在地/岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299-1
電話/0574-28-111
最寄り駅・美濃太田駅[北口]徒歩22分
2025/03/13
「FOMA FOMAPAN400 白黒ネガフィルム 35mm 100ft-30.5m巻き」が届いた。
Amazonで買った。
ヨドバシカメラにも長巻きフィルムは置いていない。
店員もその存在を知らないくらいだ。
日本のフジフィルムはとっくに撤退してしまったし。
もうAmazon頼みだ。
チェコ共和国 製のものだ。
すでに缶が凹んでいる。
中身は大丈夫と思う。
これまで何度か使ってきたから・・・。
2025/03/02
モニター上の写真は、ガラス面の向こう側に映る。
プリントした写真は紙の上に張り付く。
プロジェクターで投影した写真は壁面の凹凸表面に映し出される。
写真はいつも支持体の表面にあるのだ。
以前3D写真を楽しんだ事がある。
あれはさすがに平面上にはなくて、脳内に疑似空間として認識される。
2025/03/02
なんと ダイソーで売られていて驚いた。
化粧品関係の売場にあった。
気がつかないはずだ。
こういうものが欲しかった。
小さな機械類の部分的な注油に使うためだ。
注射器と針(のような形状の先)1本がセットになって110円。
安いなあ。
「PIPETTE 化粧用スポイト」という商品名だ。
そうか、注射器ではなくてスポイトか・・・。
針先のストックに5本入りセット、110円もついでに購入した。
この商品のとなりに「小分け用スポイト」も売っていた。
先の長いこんなスポイトも欲しかった!
15本110円。
ちなみにPIPETTEとは「比較的少量の液体を必要なだけ吸い取り、計量や移動をさせるための化学実験器具の総称」のことだ。
2025/03/01