年末になると「今年の漢字」が話題になる。
妙なことがニュースになるな、と かねがね思っている。
「日本漢字能力検定協会」がその年の世相を表す漢字ひと文字を一般から募集し、最も多かった字が選ばれるという。
今年は「金(キン・かね)」だったそうな。
ちなみに私自身の今年の漢字は何だろう。
無理やり考えてみたら「円」だと思った。
「円景を眺める」という写真集をまとめることができた。
そして、定年退職をして「円(収入)」にまつわる生活の変化があった。
というような理由からだ。
来年は巳年。
人生6回目の巳年だ。
生きていたら、その次の巳年は84歳になっている。
時間は止まらない。
2024/12/31
兵庫県立美術館の「30年目のわたしたち」をみた。
あの阪神大震災からもう30年も経つとは、時間感覚がおかしいな。
ついこの間・・・とは云わないがせいぜい20年くらいかと思った。
神戸にある美術館として、これまで震災をテーマに何らかの関連展示を続けてきた。
それで、今回はこの展覧会が開催されたという。
テーマが重いものであるし明快でもあるので、出品者はどのようにこの課題を捉えたのだろう。
震災を自分の問題として考え、日ごろの自分の作品との関連で取り組むことは結構しんどそうに見えた。
7名の作家が参加しているが、自分は森山未來氏・梅田哲也氏の展示に興味を持つ。
直球ではなく、壁にぶつけたボールが跳ね返ってストライクになるような提示が良いと思う。
ど真ん中ではなく、その周辺に大事なものがあるように僕自身は思うから・・・そういう理由からだと思う。
無関係が関係を持つような在り方についてのことである。
2024/12/30
以前堺市で昆虫食の自動販売機を見つけた時は衝撃だった。
あそこまでの驚きはないが、今回は出汁の自動販売機を発見した。
「出」+「汁」と書いて「だし」と読む。
若い頃「でじる」と読んで恥をかいたことがある。
なんだか食レポの「ジューシー」や「つゆだく」や「肉汁(にくじる)」みたいで「でじる」はやばい。
ここはやはり「だし」だな。
ちなみに「肉汁」は本来「にくじゅう」と読んだ。
いつの間にか「にくじる」と呼ぶ人が増えたようだ。
2024/12/29
政治家問題ではなく鉋の部品です。
裏刃ともいいます。
通常は端っこを折ったような状態で高さ調節をするのですが、これはなんとセンターポンチのような道具で真正面からたたき込んでいます。
顔みたいです。
こんな裏金、初めて出合った。
しらなんだ。
2024/12/26
大阪地市営下鉄のトイレのピクトサインが気に入らない。
怒り肩に見える。
デザインとして、全くイケテいないと思っています。
「ようおこし」といいながら、なにかを怒っている。
何を怒ることがあるのだろう。
こんな看板イラストを見つけた。
こちらは怒ってはいないが、似たイケテなさを感じる。
しかし、そのイケテなさがアバンギャルドだ
そして、愛嬌がある。
まつげがあるが鼻がない。
耳は前向き・・・。
それがどうした。
2024/12/24
年賀状の季節だ。
年賀状を書かないといけない季節、という方が正しいか。
年末の慌ただしい時期にこの作業が辛いと感じている。
いや、新年のご挨拶自体は大事なことだと思うが、この時期のこれはやはり苦になる。
今年10月1日から郵便料金が値上がりした。(封書・110円 葉書・85円)
そういうことが拍車をかけて、年賀状という方法がこれで良いのか、皆さん考え始めているようだ。
SNSで連絡を簡単にとれる時代になって、郵便の人気がなくなったせいもある。
第一、若い世代は相手の住所を知らない。
世間は住所をマル秘情報として扱うし、住所不明のつきあいは広がっている。
「年賀状じまい」という言葉もよく聞くようになった。
恐らく郵便物としての年賀状は近い将来に無くなるだろう。
実は私自身も便乗しようと思っている。
2024/12/22
「留点(りゅうてん)」という言葉を初めて知った。
聞いたことはあったかもしれないけれど、脳みその中には残っていなかったのだ。
ムカシ、体温計には水銀が使われていて、測り終わったらそれを振って水銀の位置を下げておく必要があった。
幼い頃この体温計を落下させ割った事がある。
そうしたら水銀が流れ出て、ちょうど里芋の葉っぱにたまった水滴のようにコロコロ転がった。
いつの間にか水銀は赤や青の液体に変わり、昨今はデジタル表示の体温計が主流になった。
昨日、古道具屋さんで、その留点温度計を買った。
パソコンで「留点温度計」を検索すると次のような説明がある。
特 徴
留点温度計は水銀体温計のような最高温度計の一種で、ガラス管の球部の上端に留点と呼ばれる狭い部分を設けます。
温度が上がる際、水銀は留点を通過しますが温度が下がる際には留点から先の水銀が留点で分裂し下がらない仕組みとなっております。
留点より先の水銀が残留するので最高温度が測定できるようになっている温度計です。
(株式会社東亜計器製作所/https://www.toakeiki.jp/data_files/view/309/mode:inline)
そうか、だから振って元に戻さないといけなかったのだ。
その構造と原理を知って、すっきりした。
体温計としてしか使えないかと思っていたが、液温も計れるということだ。
考えてみたら当たり前だが、このことを確認できたこともよかった。
71歳、暮れに学習したことである。
ここに書いておこう。
2024/12/22
追記
ちなみに、液温計の上部にくびれがあるが、ここにタコ糸くらいの糸を結び輪っかにして、ぐるぐるっと両手先を使い回転させることによって水銀を下げることもできる。
遠心力の原理だ。
この行為の具体的な説明がしにくいが、片手で振るより簡単で破損の危険も少ない。
幼い頃やっていたので、それを知っている。
面取り鉋の部品だと思う。
小さい鉋に惹かれていたころに買った。
単体で売られていた中古品だ。
刄口に真鍮板が取り付けられていたが、それがうまく機能していないので 黒檀で刄口を調整した。
平な広い面を削るのには向かないが、丸く棒状のものを削ったり、ちょっとした面取りには使い勝手がよさそうだ。
小さく軽いし、その形に愛嬌がある。
2024/12/19
山本夏彦の随筆集に「要約すると」というタイトルのものがあったはずだ。
一時期この人の文章を好んで読んだ。
簡潔で気持ちが良い文体だった。
『要約する」もっとも簡潔な形は題名・タイトルではないかと思っている。
作文の題名、作品のタイトルというものは、地下にある複雑な「根っこ」を「樹木」という形で現すようなことだ。
樹木と根っこが違うように、単に直訳するのではなくて内容が伝わりやすいように短く内容を膨らませることではないか・・・と思いつき、ここに書き留める。
したがって、「要約」するには新たな想像力を必要とするのに違いない。
2024/12/15
フィルム3本を現像した。
フィルムは通常36枚、ハーフサイズで72枚撮れる。
せっかく撮ったのにプリントしようと思うものが無い場合もあって、その時は落ち込む。
撮影時には何らかの手応えをもって撮ったのに、現像したらつまらない・・・ということもよくあることだ。
今日は、さいわい全くの外れはなかったけれど、プリントしてみたらあかんかったりするから恐い。
フィルム撮影は最後までわからないのでスリリング・・・と言うか博打のようなものだと思う。
2024/12/12
近ごろアルファベット略語が増えていて、初めて聞いたらなんのことだか解らない。
いったんは内容を理解してもすぐ忘れる。
何度聞いても覚えられないから、いつも新鮮に「なんじゃ?」と思う。
そんな中、「IPA」というものを買った。
IPAはイソプロピルアルコール(isopropyl alcohol)の略語だという。
確かに、イソプロピルアルコールとは言いにくい。
いっそ「イプア」と日本語で書いたらいいようにも思うが、グローバルな視点ではそうもいかないのだろう。
額装時にアクリル板などの油汚れをとるために僕は使っている。
あるいはカメラやフィルムの掃除に使ったりする。
以前は「変性アルコール」という表記のものを使っていたが、購入しようとAmazonで検索しても出てこない。
よくよく調べてIPAにたどり着いた。
で、IPAが昨日届いた。
ついでに、針付きの小分け用のボトルも買った。
サスコム ニードル ボトルという商品名だ。
さしずめ「SNB」ということにしよう。
早速、IPAをSNBに小分けした。
文字だけを眺めると、自分でなにをしたのか理解できない。
2024/12/11
昨日は暗室作業をした。
フィルムカメラの環境がますます悪くなってきているので、印画紙などの感剤なども手に入りにくい。
フィルム価格も「アッと驚くタメゴロー」だ。
一枚一枚の印画紙が貴重なので、作業は慎重になる。
失敗すると本当にショックだ。
カメラによって、フイルムに写る大きさが微妙に違うことから、ネガキャリアを機種に合わせて作っていた時期がある。
カメラの簡単な改造もして、オリンパスペンの正方形フォーマットも作った。
こんなに愛を持ってアホをしている奴は他にはいないはずだと自負している。
したがって、PenF用の正方形自作ネガキャリアも持っている。
昨日は久々にそれを使って、改めてフィルム写真の魅力を知った。
2024/12/09
写真散歩をしたときに見つけた。
踏み切りに掲げられた看板だ。
円く切り取ってみた。
横に延びた針金が気に入っている。
2024/12/07
手帳を買った。
来年は黄色表紙。
この手帳を使い初めてもう十数年経つのではないか。
カレンダーの並びが日曜始まりか月曜始まりか二種類あるが、迷わず日曜始まりを選ぶ。
ずっとこれできたので、たまに月曜初まりのカレンダーに遭遇すると感覚が狂う。
多くの国で使われている暦「グレゴリオ暦」では、日曜日を1週間の始まりとしている。
日本では、明治の初めまでは別の暦(宣明暦)を使っていたが、明治5年12月2日の翌日を明治6年1月1日(グレゴリオ暦の1873年1月1日)として、グレゴリオ暦が導入された。
それがどうして月曜始まりと二本立てになったのか知らない。
一説によると、週休二日制の導入に関係しているようだ。
2024/12/06
思うところがあり、古いネガを見直している。
今日見た分は十数年前からのモノクロフィルムだ。
相当数あって神経が疲れ果てた。
ルーペで見ながら思ったのは、一向に写真が変化していないことだった。
今と同じ写真を撮っている。
ただ、当時チェックして選び、紙焼きしたコマとは違うものに惹かれるものがあった。
何らかの興味を持って撮影したのだろうが、その時はその良い部分を見る目が無かったということだろう。
アンセル・アダムスが、暗室作業は第二の撮影だと言ったそうだが、ネガ選びも第二の撮影のように感じる。
当時の映像を見直しながら再選択することは、ここに残っている被写体を再び撮影するようなものだと思った。
2024/12/05
先日、所用で白鳥町に行ってきた。
散歩していてこんなマンホールの蓋を見つけた。
清流の魚アマゴのイラストが描かれている。
背びれと尾びれの間にある小さな ひれ がサケ科の魚の特徴だ。
2024/12/04
11月の終わりに、法事で実家に行ってきた。
宿の周辺を散歩していて、遠くの山に積雪を見た。
法事では親世代の親戚の姿はなく、彼らの席に自分が座った。
2024/12/02