松井憲作さんが80歳になった時、二人とも生きていたら三度目の「日下部一司と松井憲作」をしましょう・・・という約束をした。
ギャラリー開の榎本さんも「そのころ画廊をやっていたらやりましょう」と今回も冗談で返していただき、二人展「日下部一司と松井憲作」が昨日無事終了した。
松井さんの80歳は後4年後で、その時僕は74歳。
いつまでこのゲームのような展覧会を続けることができるのだろう。
2023/07/15
VOICE GALLERY 37周年記念展
VOICE GALLERYの記念展に展示参加することになりました。
小さな写真作品を二点です。
ご高覧いただけましたら幸甚です。
VOICE GALLERY
周年記念展
2023年7月9日(日)~23日(日)13~19時
*11日(火)・18日(火)休廊
*10日(月)と17日(月・祝)は開廊します。
MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w
〒600-8061京都市下京区富小路通高辻上ル(仏光寺通下ル)筋屋町147-1
tel.075-341-0222
http://www.voicegallery.org/home.php
阪急電車「烏丸」・地下鉄烏丸線「四条」または阪急電車「京都河原町」より徒歩8分。
京都市バス「四条河原町」より徒歩8分。ライブハウス「磔磔」から南へ約30m東側。
※住所検索では、「京都市下京区筋屋町147-1」と入力してください。
※車や自転車でご来場の場合は、近隣のコインパーキングや駐輪場をご利用ください。
2023/07/09
以下、フィルムカメラの話です。
カメラのファインダーを覗いて見ることができる範囲と、フィルムに写る範囲が違います。
つまり、ファインダーより少し大きめに写り、要らん部分がフィルムに写るのです。
この嫌な感じを解消していたのは、唯一ニコンのF一桁シリーズの視野率100パーセントファインダーです。
これらのカメラは覗いた世界がそのままの範囲でフィルムに写る。Nikon F・F2・F3そういうカメラを好んで使うのはその理由からです。
その他、全ての35mmカメラは95パーセント・・・良くても97パーセントとかの視野率です。
ノートリミングを志す自分のできることは、Nikonを使うか、余分に写ってしまうその5パーセント、あるいは3パーセントの見えない部分を予測しながら撮る工夫をすることです。
この写真はOLYMPUS PEN FTというハーフサイズカメラを使って撮りましたが、視野率が92パーセントです。
ということは、見えていない8パーセント余分な範囲が写るカメラで・・・こうなると、経験的にフィルムに写る範囲をイメージしながらの撮影になります。
したがって、何枚か余分に撮って、その中の一枚を選ぶような方法を採ることになるのです。
フィルムカメラにはデジタル時代では考えられない不自由さがありますが、そこがまた面白い・・・と思ってしまうのは、工夫しながら使う道具の面白さがあるからだと思います。
2023/07/06
「もみじ」は「紅葉」と書く。
「紅葉」は「こうよう」とも読む。
紅葉の季節のもみじが一番モミジらしいということからの表記かな。
写真は初夏に若草色の紅葉を撮ったものだ。
モノクロームではそこが伝わりにくい。
古いレンズで撮影したら、ぐるぐるボケが発生した。
2023/07/03
7月1日から、神戸のギャラリー開で松井憲作さんとの2人展をすることになりました。
ご高覧いただけましたら幸甚です。
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日下部一司と松井憲作
2023年7月1日(土)-7月14日(金)
午前11時-午後6時
7月7日(金)のみ休廊
ギャラリー開
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ギャラリー開
所在地/〒650-0023 兵庫県神戸市中央区栄町通3丁目1-7
電話/078-334-7110
http://www.gallerykai-kobe.com
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2017年にも松井憲作さんと2人展をした。
その時松井さんは70歳で、僕が64歳だった。
松井さんと僕は6つ歳の差がある。
展覧会の最終日に、「日下部君が70歳になったとき、また二人展をしよう」と松井さんに提案された。
ずいぶん先のことのように思えたので「生きていたらぜひやりましょう」と答えた。
ギャラリー開のオーナー・榎本さんも「その頃まだ画廊をやっていたらやりましょう」と冗談で返してくれたが、あれからもう6年経ってしまった。
先の時間は長いが、過去の時間は本当に短いと改めて思う。
さいわい今現在、僕も松井さんも健在で、ギャラリー開の榎本さんもあの時と変わらず営業されている。
この歳になって約束自体を忘れてしまうようなボケ状態でもなかったので、二回目の展覧会「日下部一司と松井憲作」が可能になった。
6年前の案内状デザインは僕の担当だったので、二人がそれぞれ使っている水準器をモチーフにした。
当時の松井さんは水平・垂直を意識した作品を作っていたし、僕は写真の重力について考えていた。
そんな理由で水準器が二個並んだ案内状を作ったのだった。
今回もハガキのデザインを任せていただいた。
前回と同じふたつの水準器を並べるだけのものだ。
文字の位置もレイアウトも紙質も前回と変わり映えしない。
わざとそうした。
最初のハガキを記憶している人がいるかどうか定かではないが、6年後にこの案内状を見たときのデジャヴュ感を想定している。
見ることや記憶することの曖昧さを知らないわけではない。
既視感はまれに生じるものだから、その程度の確率を期待しての印刷物となった。