久しぶりに最寄り駅からの電車に乗った。

ホームに立つと正三角形マークが二つ描かれてあって、その真ん中に三角が小さく書いてある。

一部が消えた数字の4だった。

同じようなかたちが並んだ様子が面白い。

 

自分の足と「優先」の文字、杖をついた老人のピクトサインが並ぶのも一興だ。

69歳、年の瀬である。

 

2022/12/29


2006年に「日下部一司、手持ちの言葉展」という展覧会をした。

伊丹市立工芸センターでのことである。

そこでのコメントにこのように書いていた。

今回は、こうした展覧会を作り上げるモチーフとして自作を位置づけ、展覧会自体が新たな作品として成立することについて試みたいと思います。(抜粋)」

今回の個展もまったく同じことを考えている。

進歩がないというか、変わらないというか。

展覧会を作り上げる一つの素材として、既製品や自作を扱うのである。

なんだ、新しくも何でもない、いつものやつだ。

思えばずっとこのスタンスでやってきたようだ。

個性の違う役者を何通りか作って彼らの演技を見てきた。

自分の展覧会はいつもこうだった。

2022/12/25


12月19日・月曜日から、三日間だけの展覧会に参加することになった。

二人で制作することは可能だが、3人となると絶望的にむずかしい。

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 身体の部位にはそれぞれ役割がある。手で歩くことはないし、足で絵を描いたこともない。それらを無理やり実行しようとすると極度の不自由を感じてしまう。要するに、いつもは意識しない他者が自分の身体に住んでいるような感覚に陥るのである。

 足で絵を描くということをこれまでの人生でやったことがない。彼らとそういうコミュニケーションをしたことがないのだ。そこで右足ちゃんと左足ちゃんにお願いし、彼らの考えやイメージを取り込んだ作品を制作することにした。私は写真で風景をとらえ、その風景を見ながら二者がそれぞれ描画するのである。

(日下部一司)

 

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■Restriction 2022-By three people

会期:2022年12月19日(月)~12月21日(水) ※3日間限定開催

開催時間:11時~19時

開催場所:Oギャラリーeyes【大阪府大阪市北区西天満4-10-18石之ビル3F】

TEL/FAX:06-6316-7703

主催:有限会社オーギャラリー

企画:Oギャラリーeyes(O Gallery co.,ltd.)

 

出品作家

稲垣元則

入谷葉子

大田原桜子

小川直樹

日下部一司

洪 亜沙

六根由里香

 

 

-ごあいさつ-

このたびOギャラリーeyes(大阪)におきまして、「Restriction 2022-By three people」展を開催致します。

本展は作家にRestriction(制約)を設け、その枠の中で表現の営為を模索しながら、それぞれの手法で制作された作品を出品して頂きます。

このたびは「By three people」と題し、作家本人をメインに他2名(計3名)の意見やイメージを取り込んだ作品を依頼し、会期も3日間限定で開催します。

ユニットやコラボレーション、アーティスト・コレクティブといった複数で制作に携わる表現は、これまでも様々な形態でアートシーンやクリエイティブの世界に台頭してきました。現在もアートのみならず音楽やファッション、企業における商品開発、アーティストと行政が協働しながら進める事業等、枠に囚われない多様なプロジェクトが創出され続けています。近年は参加型オンラインゲームやメタバースによるユーザー同士のコミュニケーションも加速し、デジタルな空間の中で共作出来る場も広がってきました。本展は作家が日常的に繋がりのある者あるいは様々な領域で交流のある者等から選出し、各々から提供されたワードやイメージを差し込むかたちで作品を制作して頂きます。他者が関わる事によりこれまでにない角度から発想する等、気付きや考察を交えながら制作された作品をご紹介致します。 

会期は2022年12月19日(月)から12月21日(水)まで、時間は11時~19時までとなります。

ご高覧頂けます様、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

有限会社オーギャラリー

Oギャラリーeyes


「駐輪後、2時間30分までは無料となります。」

たとえばこの言い回しのように「・・・なります。」という表現が増えた。

以前(ワシが若い頃)には無かった。

その頃はおそらく「駐輪後、2時間30分までは無料です。」と言ったものだ。

ラーメン屋さんで豚骨ラーメンをたのんだら、店員が「豚骨ラーメンになります。」と言って差し出すが如しである。

「豚骨ラーメンになるの?へえ、おもしろい、じゃあんた、いっぺん豚骨ラーメンとやらになってみて!」などと面倒くさいオヤジになることはないが、いつも引っかかってしまうのはおそらく69歳の齢のせいだと思う。

2022/12/12


四天王寺の朝市で買った。

ヨーロッパ系の外国人が売っていて、こんな印刷物(画集の1ページを切り離したもの)なのに、その本一冊分くらいの値段だ。

思うところがあって欲しくなり、ちょっと迷ったが購入した。

少しだけ手を加えて額装したので、1月の個展で展示しようと思う。

老松町は骨董品の町でもあるから、近所のギャラリーでこんなものを扱うのもいいかと思う。

今回の個展は概ね古いもの市である。

売り物にはならないだろうけど。

2022/12/05


相似形 100×130mm  2003  Gum print
相似形 100×130mm 2003 Gum print

2003年に作ったゴム印画作品を先日来探している。

額装してどこかに収納したはずなのに見当たらない。

保管場所がたくさんあるわけでもないのに、欲しい時に出てこないことにストレスを感じ始めている。

パソコンで画像を検索したら、写真はサッと出てきた。

日常空間に検索をかけるのは不可能だが、できることなら今すぐそうしたい。

2022/12/01


先月は所要で長野県の上田市に行った。

泊まった宿にこのような色紙作品が掛けてあったが、吊り紐がとても気になる。

かつて「腰パン」と呼ばれるファッションが流行ったことがあるが、それを思い出す。

2022/12/01