世界にはいろいろな民族が住んでいて、生活環境も違う。

そこに出かけていったらきっと様々なものを写真におさめるだろう。

しかし、そういう写真を作品として発表する気にはなれないのです。

自分でも不思議だけれど、例えば外国の民族衣装を着て人前に出るような気恥ずかしさがあるからだと思う。

パリに行ってきたから、帰ってからパリの絵を描く・・・というようなことができないのです。

2021/03/30


どうも溜め込む癖があるようで、要らないものが身辺に増える。

でも、時には思い切ってものを捨てることもある。

そういうものに限って、すぐにそれが必要になったりする。

捨てると必要になる。

これはどういった因果なのだろう。

2021/03/28


黒田泰蔵の作品は何年か前に写真集で知った。

それ以来、モノクロームの階調と構成的な彼の写真集の中にあるその被写体を愛でている。

 

今日、東洋陶磁美術館で黒田泰蔵の作品展を見た。

陶芸は立体的なモノで、触覚や重さを必然的に内包するのだけれど、黒田さんの陶芸にはそれが感じられない。

なんだか平面作品を見るような趣がある。

こういう見え方の陶芸を初めて見た気がして面白かった。

 

なぜ平面的に見えるのだろう。

おそらく「円筒」の物理的薄さとあの白にあるのだと思う。

線と形・グラデーション が平面的構成を僕の目に求めるからだと思った。

2021/03/24

 


変哲もない風景だけれど、この場所に立ったとき二つの空間がピタリと重なった。こういう偶然に出会うと、人間の作為なんてつまらないと思ったりもする。

2021/03/13