事物の思いがけない関連性を見つけるときがある。

それが記録できると嬉しい。

 

2024/11/27


三郷駅で降りた。

車で通ったことはあるけれど、電車で行ったのは初めてだ。

例によって写真散歩だが、今日は違うカメラと違うレンズにした。

 

気になる風景を狙って「あれっ」と思う。

いつもだったら良い感じで納まるような場所がなかなか捉えられない。

何度もフレーミングするがダメだった。

 

レンズの画角は被写体を選ぶ。

当たり前のことに改めて気づき、いつものレンズにしたら良かったと後悔する。

日ごろのレンズが自分の目になっていたわけだ。

 

石垣の五角形とゴーストの五角形が相似形で、ここは気に入った。

 

2024/11/25


SMC PENTAX 1:1.2 50mm   SONY 7SONY α7R
SMC PENTAX 1:1.2 50mm SONY 7SONY α7R

「直線の磁力」と僕は呼んでいる。

風景の直線が、カメラの矩形に吸い付いてくる。

 

2024/11/24


RICOH GR DIGTALⅡを持って昨日は奈良市内に行ってきた。

いつもの写真散歩だ。

紙焼き感というかレトロ感というか、そんな味わいの写真が撮れた。

レンズの味わいと小ささがこのカメラの魅力かな。

 

 ただ、ファインダーが無いので、切り取りかたが曖昧になる。

モニター画面は案外見にくいものだ。

暗いのぞき穴から風景を見る方がストイックな撮影ができるように思う。

 

2024/11/22


円景を眺めたり、愛でたりしている。

で、今日は愛でる写真の印刷物が届いた。

グラフィックに頼んでA1サイズ折り畳み写真集を作ったのだ。

先日はヴォイスギャラリーから「円景を眺める」を出してもらったが、今回は「円景を愛でる」という16ページもの。

85枚の写真と短いコメントを載せている。

3月の個展で発表する予定だ。

 

2024/11/20


写真の形、矩形や円景は被写体を捉えるフレームだ。

人間の視野も一方向の範囲しか見えないわけだから、一種のフレームだろう。

主義や思想も、個人の脳みそというか頭脳というか身体の内部で起きる現象だとすると、ヒトは人体というフレームを身にまとっているのに違いない。

フレームの形が変わることを「成長」とも「老化」とも言う。

成長や老化は、中身の変容を促すことがある。

フレームが人を変えるのかな。

中身がフレームを変えることもあるだろう。

写真もそうかもしれない。

風が吹くと桶屋が儲かることもあるし。

 

2024/11/18


昨日は所用で京都に行った。

 

気分転換にカメラを替えた。

RICOH GR digitalⅡだ。

小さい。

ファインダーの無いデジタルだけど、iPhoneカメラよりアナログ感があって、いじってみたくなる。 

 

2024/11/17


柱に隠れた飛び出し青年。

右と左が違う人のように見える。

右は童顔、左はひげ面。

 

2024/11/12


丸いファインダーを覗くと風景が変わって見える。

恐らくカメラが発明されたときも、風景が四角く切り取られることに驚いたはずだ。

 

切り取ることで別物になる。

改めてそれを面白いと思う。

 

カメラのファインダーはどこをどこまで見たかという視覚範囲のモノサシだ。

切り取られた写真世界に足を踏み入れると、またいろいろなものが見えてくる。

ファインダーの矩形や円形が写真に及ぼす影響をもその一つだ。

風景が変わって見えることの原因は、フレームと写されたものとの関係が影響している。

身辺の風景も様々な環境との関わりでそこに存在している。

 

関係と存在・・・そんな言葉をまた使ってしまう。

70年代美術の後遺症だな。

 

2024/11/11


印刷会社に原稿を送った。

指定のフォーマットがあって、その上に原稿を作りネット送信する。

以前は会社まで出かけて、紙見本を見ながら紙質や入稿の相談したりしたものだが、最近は店舗もなくなりWeb入稿対応になってきている。

かつては試しにレーザプリンタで出力してくれて原寸大で確認もできた。

それができない。

不安が残る。

 

退職したせいもあるが、人と話す機会が減っている。

近ごろはパソコンや機械と話すことが増えた。

ATMしかり、スーパーのレジしかり、駅の改札しかりだ。

人はいるけど店員が外国人だったるする。

日本人の労働者はどこに行ってしまったのだろう。

 

今日は僕のパソコン相手に用を済ませた。

機械は無情だから不安です。

店員によるデータチェック(有料)だけはお願いした。

とはいえメールでのやり取りで、やはり不安が残るのです。

人が恋しいわけではないけど。

 

2024/11/10


円には中心がある。

 

2024/11/09


ファインダーを覗くと真っ黒な空間に円い風景が見える。それを記録する。四角い写真を円く切り取ったのではない。円く写るカメラで風景を切り取っている。覗いていると、被写体と円周との接点がいつもとは違う風景を作り出す。肉眼では見ることのない見え方だ。四角い写真の時とはまた違う。矩形では線が、円形では点が重要な要素になるように思う。

 

2024/11/05


ひょんなことから円い写真を撮ることを思いつき、もう十数年撮り続けている。

写真は撮るけど、特に発表の予定もなく時間だけが流れた。

そんなときヴォイスギャラリーの松尾さんから、デジタル出版の話を頂戴し刊行の運びとなった。

松尾惠さんとの共著、電子版・紙版VOICE GALLERY Artist´s book Vol.02 日下部一司写真集「円景を眺める」である。

谷浩志 さんデザインによる、全216ページの写真集になった。

400枚の写真を組みながら編集し、一種の読み物に近い感覚の写真集ができた。

 

2024/11/05

 


奈良公園の相似形

 

2024/11/04


RIZAR 1:1.9 F=26mm Kern-Paillard Swizrand

1950年代の製造ということだから、僕と同じくらいの歳だと思う。

これを撮ったレンズのこと。

絞りリングを回すと被写界深度がオレンジ色の点で表記されるマニアックな構造で、見た目も美しい。

 

2024/11/04


ノミやカンナや庖丁で 刃物研ぎの修業をしている。

お手本をYouTubeで勉強し、だんだん自分流のやり方になってきた。

たいした料理や工作もしないのに、研ぎだけを勉強している。

そういう不毛な時間が結構楽しい。

 

ノミは「鑿」と漢字で書く。

パソコンではさらっと使えるが、自分の手では生まれてから70年、1度も書いたことが無い。

筆順はどうなっているのだろう。

「魑魅魍魎」や「薔薇」も書くチャンスがない。

 

2024/11/02


銭湯が消えている。

いろいろな事情があるのだろう。

 

家風呂の普及による入浴者の減少

経営者の高齢化と後継者不足

施設の老朽化

燃料費の高騰

人件費などもろもろの費用の高騰

不動産投資額に対する収益率の低さ

など、原因があるという。

 

昨今はコロナウイルスに関しての公衆浴場への警戒・・・なども少なからず原因になっているように思う。

風呂好きのぼくには残念なことだ。

 

今日、奈良での撮影散歩でこの銭湯を見つけた。

入浴料480円。

深い浴槽でたっぷりのお湯、高濃度炭酸風呂・超音波風呂・電気風呂や炭酸ミストなど、いろいろなバリエーションがあって清潔。

昼2時から深夜12時まで営業している。

なんと素晴らしい。

 

度々行って経営が継続できるように協力したい・・・しかし、僕だけの力ではどうにもならないだろう。

まるで選挙の1票みたいだ。

1 票だけではどうにもならない。

1票がたくさん集まらないと力にはならない。 

 

2024/11/01


Carl Zeiss  Ultron 1.8/50

前玉が凹んでいるため、凹みウルトロンとも呼ばれている。

これが欲しくて、ずいぶん長く悩んだ末に買った。

もう何年も前、レンズ遊びをしていた頃の産物だ。

 

昨日は、久々にこれを付けて近くの山を歩いたら、アケビが一つぶら下がっていた。

鳥についばまれたのか中身がない。

こんなにきれいに空洞になったのを初めて見た。

 

2024/11/01