朝夕の冷え込みにもかかわらず、いつものコースを徘徊する。

手が冷凍庫で冷やされたように冷たいが、幼い頃生活した岐阜の山奥の厳しさに比べたら生ぬるい。

 

このところ、手持ちのレンズのことをちゃんと知るために、いろいろ付け替えて出かけている。

今日は[ Trioplan 1:2.8/100]というレンズを付けて歩いてみた。

このレンズは輪郭がしっかりしたリング状のボケが生じることで近年人気を博し、最近では復刻版が発売されてこれがなんと20万円近くする。

 

僕の持っているのは元祖の中古品で、まだ有名ではないときに数千円で買ったものだ。

メイヤーオプティックゴルリッツ社製で、1951年から1966年までの15年間作られた。

レンズ(硝子)は非常にきれいなので、その透明感を見たらどんな素晴らしいクリアな写真が撮れるのだろうと思ってしまう。

 

しかし、現実は逆光に弱くコントラストも良くない。

ただ、独特の軟調描写とボケが面白く、手放せない。

写真にはハズレも多いがアタリもあって、スリリングなところが古いレンズの魅力なのかもしれない。

だから撮り直しが効かない真剣勝負には向いてはいない。

散歩のお供としてのお付き合いだ。

なんといても僕と同じ年齢のレンズなので、お互いのいいところを褒め合って徘徊することになる。

 

2025/12/28


Aires Viscountというレンジファインダーカメラをジャンクで見つけた。

レンズが明るく奇麗そうだったのでデジカメ用に取り出したが、光をかざすと前玉が拭き傷でひどいことになっていた。

1959年4月にアイレス写真機製作所から発売された・・・今から66年前のカメラだ。

なんだ、俺より若いやん。

コンディションは良くないが、まあまあ写る。

72歳の俺が言うのもなんだが、このレンズの軟調描写に歳の功を感じる。

 

2025/12/19


2026年用の手帳を買った。

仕事を辞めて自宅にいる日が多くなったせいで、手帳をあまり見なくなったように思う。

スマホやパソコンを利用していることもある。

手帳に書き込みを忘れることもしばしばあるので、今回買うことをためらったが結局買ってしまった。

紙媒体にまだ未練があるようだ。

 

手帳の最後に[年齢早見表]が載っている。

昭和28年生まれの僕は来年73歳になる。

施設にいる母は大正15年生まれなので来年100歳。

この表を見ていると100歳が最高齢となっていて、来年生まれる人が0歳と記されている。

要するに0歳から100歳までの早見表なのだ。

 

自分が生きてきた年数が視覚化されていて感慨無量だ。

僕は何歳まで生きることができるか知らないが、じわじわ終焉に近づいていることは確かだ。

数量は目で見るのがいちばんわかりやすい。

便利だが、残酷な表でもある。

 

2025/12/16


毎日近所を徘徊する。

ルートはだいたい決まっていて、約1キロくらいの農道を歩く。

それを数回。

レンズの試写も兼ねているので、それだけで6000歩以上はカメラとともに徘徊することになる。

毎日同じところを何回も回るけれど、この徘徊で写真作品を作ろうとは思わないので楽しい。

同じ場所ばかり撮っている。

もう撮り尽くした風景だが、たまに発見もある。

ちょっとした目の位置で風景が変わる。

ささやかに面白い。

 

2025/12/14

SONY ILCE-7R/PHENIX 50mm 1:1.8
SONY ILCE-7R/PHENIX 50mm 1:1.8

ずいぶん以前になるが[TAMRON 28-70 1:3.5-4.5 59A]というレンズの中古品を格安で買ったことがある。

成形時のバリが残っていそうな安っぽい作りで、そのせいもあり使用する機会がなかった。

恐らくこの10年間は使っていなかったと思う。

 

昨日はこれを発見し近所を徘徊しながら試し撮りをした。

意外にも見てくれに似合わない写りをする。

 

久しぶりにズームレンズを使ったが、なかなか面白い。

28mmという画角を長い間使わなかったせいもある。

新鮮だ。

 

2025/12/12

SONY ILCE-7R/TAMRON 28-70 1:3.5-4.5 59A
SONY ILCE-7R/TAMRON 28-70 1:3.5-4.5 59A

画家はなぜ裸婦を描くのだろう?

その問題はさておき、この版画について思ったこと。

 

衝立(ついたて)のようなものがある。

縦横に引かれた格子状のスクリーンの交点を紙に写しとることで正確な画像を描けるという仕掛けだ。

つまりこの場合、裸婦と素描家との間にある衝立、四角い枠が絵の大きさということだ。

絵の大きさが素描家と衝立、裸婦の距離によって決まるのだ。

 

カメラのファインダーはこの衝立に該当する。

目のすぐ前にそれがある。

しかもこの衝立は非常に小さい。

ファインダーを覗き、この小さな写真風景を僕は眺める。

 

ジャコメッティの油彩画のことを思い出す。

彼のキャンバスは大きくない。

椅子に座って絵筆をのばして対象が描ける距離・・・その距離が作品の大きさを決めているのだ。 

2025/12/07

アルブレヒト・デューラー 《裸婦を描く素描家》 1525年 
木版画
 8×22cm
アルブレヒト・デューラー 《裸婦を描く素描家》 1525年 
木版画
 8×22cm

相当なジャンク品だが、オリンパス純正レンズフード(金属製)がついているので落札した。

先日購入したOLYMPUS PEN-D3にこのフードをつけるためだ。

カメラ全体に青いサビだらけだったが、なんと310円。

 

今日届いて分解したら、レンズが思いのほか美しくて意外。

清掃したら新品のように透明になった。

レンズフードはサビだらけで、錆落とし剤に浸けてきれいにした。

      

D3のレンズが開放F値1.7だったが、このD2は開放F 値1.9だった。

そんなこともあって、また新たなレンズがコレクションに加わる。

お買い得品だった。

なんといっても、フードだけでも何千円もするので・・・。

 

2025/12/02


OLYMPUS PEN-D3というカメラを以前持っていたのだけれど、故障して手放したことがある。

最近、レンジファインダーのレンズをデジカメ用に改造する病にとりつかれ、手放した PEN-D3のことを愛おしく思っていた。

そんな矢先、レンズのきれいなジャンク品を見つけ購入した。

 

本来は80センチまでしか近寄って撮影できないレンズだが、17センチ近くまで寄れるようになった。

ハーフサイズカメラレンズのためイメージサークルは大きくない。

APS-Cカメラでちょうど使え、フルサイズでは四隅がけられた。

開放絞り値が1.7と明るく、しかも小さなレンズで嵩張らないのが嬉しい。

 

2025/12/01


一昨日は放出(はなてん)を徘徊した。

 

街灯2本と、2棟のビル。

それぞれが接触する位置で立ち止まり、しばらく眺めて電車に乗った。

 

2025/12/01

SONY NEX-6/MINOLTA MD 50mm 1:1.7
SONY NEX-6/MINOLTA MD 50mm 1:1.7