赤瀬川さん(尾辻克彦)はもういないけれど、存命の頃「父が消えた」という短い小説で芥川賞を受賞した。
僕の父ももうこの世の人ではないが、まだ生きている頃これを読んで切なかった。
「父の顔もこちらをじっと見つめながら、もう大分死んだよといっているようだった」という箇所をずっと覚えている。
ただ、僕の記憶では「ここまで死んだよ、と父が言っているようだった」と書かれていたと思い込んでいた。
今日、改めて読んで記憶の曖昧さを知る。
「意識というのはだんだんはっきりしてくるよね。人生の発端の赤ん坊は全くの空白で、成長につれてだんだん意識が生まれて記憶になってくる。だから死ぬときもね、ちょうど裏返しに、だんだん意識が薄れていって、記憶がどんどん消えていって、最後に空白にいたるというのが本当は一番いいのだと思う」
恐らく、幸せな死に方はこうだろう。
先日、母に面会に行ってそう思った。
自分自身の最期はだれにもわからないけれど「幸せ」に死にたいと願っている。
今日は10月28日。
来月の28日に僕は満72歳になる。
2025/10/28
古いレンジファインダーカメラやスライドプロジェクターのレンズを デジタルカメラに取りつけることができるように いろいろ試みていた。
レンジファインダーカメラからの改造20本、プロジェクータレンズが18本。
この2・3ヶ月の間に 38本ものレンズが増えたことになる。
原価1,000円前後のジャンク品を使っているので、趣味と研究材料としてはまあ許せる範囲だと自分自身を正当化したりもする。
思いがけない写りをするものもあり 侮れない。
2025/10/26

1100円で買ったジャンクカメラ KONICA ELECTRON(1969年製) のレンズを取り出した。
KONICA HEXANON 1:1.8 f=45mm という名前。
レンズを正面の2つの円い形が目のようだ。
絞りの形も四枚バネの独特な形で、それが口のようにも見える。
試写してみた。
2025/10/14
昨日は奈良県吉野郡の大淀町というところまで徘徊した。
Canonの古いレンジファインダーカメラ(Canonet)のレンズをデジカメ用に改造したので、この試写を兼ねている。
デジカメはSONYのNEX-7。
改造レンズはCANON LENS SE 45mm 1:1.9
OLYMPUS PEN FTも併せて持っていった。
PENの交換ズームレンズもリュックにいれたので、まあまあ重い。
実はCanonetのレンズ抽出は今回で三回目で、いずれも満足行く結果が出ていない。
Canonetにはもう懲りた。
しかし、ヘリコイドのストッパーを外したので、30cmまで近寄れるようになった。
Canonetの製品版は80センチまでしか寄れなかったから、そのことを思うと改造のやりがいを感じる。
写りはなかなか良い。
2025/10/10
10月1日から「サイネンショーの13年」という展覧会が始まった。
「サイネンショーとは、家庭に眠る使われなくなった陶磁器を集め、それらを再び焼き直す=「再燃焼」することで新たな姿へと生まれ変わらせ、社会に還すプロジェクトです」(展覧会リーフレットより抜粋)
松井利夫氏・小山真有氏が中心となって、多くの賛同者を得て13年もの間このプロジェクトが継続している。
先日まで「民藝から関係へ」(滋賀県立陶芸の森陶芸館)という展覧会でサイネンショーの作品を発表していたが、息つく間もなく高島屋での展示に至った。
今回の展示は、数多くの制作物とビデオ・資料などで13年の活動の記録を一望できる内容になっている。
「再燃焼」の書籍も販売している。
展示物のキャプションには、作品価格と「クサカベ式レーダーチャート」での指標がそれぞれ記されている。
「クサカベ式レーダーチャート」とは、かつて私が面白半分に考案したモノサシで、今回それを採用していただいた。
それが適切であるかどうかは別として、それぞれの焼き物を見る楽しみを演出していた。
百貨店での普通の陶磁器展のような顔をしながら、実は相当はみ出した「アヴァンギャル度」な展覧会である。
10月13日まで開催される。
「サイネンショーの13年」
2025年10月1日(水)~13日(月・祝)
髙島屋大阪店6階 ギャラリーNEXT
Talk Event ギャラリートーク
「民藝から関係へ ー土と人がつなぐ未来ー」
サイネンショー代表 松井 利夫氏×コミュニティーデザイナー 山崎 亮氏
10月12日(日)午後3時~
2025/10/02