既製品をよく使う。
先日の二人展の時もそうだった。
写真も、既にでき上がってそこにある風景を扱うので、レディメイドの一種かもしれない。
自分の制作は、できるだけ素材をいじらず、右のものを左に動かすだけで成り立つ表現を目指している。
そういう意味では、ぴったりの展覧会かもしれない。
ただ、オーダーメイドとなるとちょっと難しい。
自分でやらないと完成しないことが多いから。
オーダーという言葉の解釈が問題になるように思う。
Restriction 2026-レディメイド&オーダーメイド
入谷 葉子
大津 安以
日下部 一司
田中 朝子
東邦フランチェスカ
西山 一葉
古川 松平
2026年2月2日(月)-2月14日(土)
午前11時-午後7時(土曜日は午後5時まで)
日曜日休廊
Oギャラリーeyes
http://www2.osk.3web.ne.jp/~oeyes/
2026/01/28
レンズ加工を続けている。
写りに期待しているわけでもなく、単に工作が楽しいだけのように思えてきた。
ちゃんとした、それ用のレンズを僕も持っているのだからそれを使えばいいのに。
写真を撮りたいわけでもなく、作業に無心になりたいだけだ。
たぶんそういうことだと思う。
とはいえ、試写をするのも楽しい。
一昨日、ロシア(ウクライナで製造)のカメラ「FED Mikron」のジャンクを買った。
ロシア製でハーフサイズの写真が撮れるカメラがあることを知らなかった。
日本の「Konica Eye Type Semi-format」をベースにして開発されたカメラということで、形も似ている。
1968年から1986年にかけて約12万台製造されたようだ。
早速加工してみた。
構造上、絞り機能を残すことができず開放撮影用のレンズになってしまった。
それがとても残念だ。
こうなると、「Konica Eye Type Semi-format」が欲しくなる。
2026/01/28
デジカメ用に改造したCanon demiのレンズは、周辺が紫がかってしまう。
フィルム用に作られたレンズがデジタルでは発色不良を起こすのはよくある話だ。
このことで意気消沈していたが、カメラをモノクロモードにして撮ったら独特の味わいになる。
周辺が暗くトーンダウンするのである。
四隅が暗くなることも古い広角レンズの持つ特徴で、取り立てて言うことでもないのだが、デジタルでモノクロームを撮る・・・という新しい撮影方法を始めたらこのことが新鮮に感じられるのである。
絞りを絞って撮るとシャープなパンフォーカス写真になる。
しばらく軟焦点写真ばかり撮っていたので、こういう写真がちょっと面白い。
ファインダーでのぞく段階で風景がモノクロームなのも良い。
色の情報を無視できるストレートさが気持ちよいのだろう。
2026/01/19
1993年からガム印画を中心に古典印画法の研究を始めた。
The Third Gallery Aya30周年記念展
[1996+30]
2026年1月17日(土)ー2月7日(土)
休廊日:日曜・月曜
開廊時間:水~金/13:00~19:00 土/13:00~17:00 火/アポイント制
http://www.thethirdgalleryaya.com/
[出品作家]
石内都/岡上淑子/山沢栄子/今井壽惠/丹野章/岩宮武二/平敷兼七/畑祥雄/楢橋朝子/児玉房子/笠原恵実子/阿部淳/垣本泰美/渡邊耕一/岩谷雪子/川北ゆう/兼子裕代/稲垣智子/田中愛弓/小谷泰子三田村陽/赤崎みま/元永定正/東恩納裕一/甲斐啓二郎/牛腸茂雄/石川竜一/日下部一司/藤安淳/福田真知
The Third Gallery Aya
大阪市西区江戸堀1-8-24若狭ビル2F・4F
TEL/FAX:06-6445-3557
Canon Canonetは、発売当初(1962年)から大変なヒット商品で爆発的に売れたようだ。
そのせいか、カメラ屋の中古コーナー(ジャンク品)にはキャノネットがごろごろしている。
もう本来の使い方で使うこともないであろうそのカメラに僕は注目する。
画角45ミリ、開放F値1.9という64年前のレンズを現在のデジカメで使ってみたいからだ。
それと、それに伴う工作を楽しみたい。
純粋なオタクの楽しみですね。
そんなわけで、キャノネットレンズをもうこれで三本も加工した。
もっと使いやすくできないかと思い挑戦するが、構造上の壁が立ちはだかる。
ヘリコイドを回すと、レンズが外れてしまうような仕様に今回もなってしまった。
技術的・構造的な限界だ。
しかし、このおかげで本来80センチまでしか寄れないレンズが20センチまで寄れるようになった。
写真はというと、解放時・近接撮影で湿度の高い写真が撮れる。
ああ、面白い。
2026/01/10
富士山は自然物であって人間が作った物ではない。
しかし、富士山の絵というものは人工物だ。
種類は違うが、梅に鴬・竹に雀・月に雁、のたぐいで、いわばレディメイドだ。
富士山を描くことは、既にある概念をなぞることなのだろう。
ここでどのようになぞるかが問題になる。
作品は自分に託すオーダーメイドだ。
どのようにオーダーしようか、と作家は考えるわけだ。
2026/01/09
1月2日にウエストベスギャラリーの小塚正和さんが亡くなった。
難病で入院中だということだったが、残念でならない。
75歳だった。
1980年に僕はウエストベスでの初個展をしている。
毎日新聞社が主催していた現代日本美術展(東京都美術館)で入選した一点の小さな僕の作品をみて、小塚さんがオファーをくれたのだ。
まだ25歳くらいの時で、本当に嬉しかった。
それ以来、名古屋での発表はウエストベスですることになった。
画廊は研究・発表の場所で作品を売る場所では無い。
と、そう信じていた僕はその後もせっせと発表を続けていた。
ウエストベスもどこかでそういう考えを引きずりながら続けてきたはずだ。
そうでないと、僕のような売れない作家を扱うはずがない。
葬儀に参列して名古屋の作家、久野利博さんと小谷浩士さんに会った。
その風貌を見ながら過ぎ去った年月を感じる。
彼らも僕にそういう感慨を持ったことだろう。
初個展で知りあった美術家で今も変わらず活躍している方々だ。
棺の中の小塚さんの顔は別人のようだった。
あの小塚さんではない。
なので、彼が亡くなったとはどうしても思えない。
生きていてこそ小塚正和なのだ。
人は死ぬと、物体になる。
生命がそこにあるということ、それは目で確認できるものなのだと改めて思う。
目に見えないもの(命)が、その存在を肉体という物質を使って自分を表現しているのだ。
この相棒は肉体を残してどこに消えたのだろう。
仮にどこかでそれを見つけても小塚さんではない。
肉体があっての小塚正和だから。
2026/01/08
ハーフカメラのレンズをデジタルカメラに取付けることを始めたら結構面白くてハマった。
なんといってもレンズが小さく、嵩張らないことが嬉しい。
先日、OLYMPUS Pen Sのレンズを加工したが、これが非常に気持ちの良い写りをする。
手放せないレンズとなった。
それに味をしめて、今日はCanon demi のレンズを加工した。
28ミリレンズとなると結構加工が難しい。
絞り機能は絶対残したいので四苦八苦したがなんとか完成した。
四隅の光量が落ちて独特の味わいになる。
少し絞るとシャープな写真になった。
2026/01/07
OLYMPUS PEN Sのシャッターが故障してからずいぶん経つ。
これを自分で直すかレンズを取り出すかと、ずっと迷っていた。
実はもう一台ペンSを持っているので、この際故障したカメラのレンズを思い切って取り外す決心をした。
さいわいレンズは大変奇麗な状態で、工作も自分にしてはまあまあの精度で今朝でき上がった。
新年、第1号レンズだ。
2026/01/01
2人展は久しぶりだと思ったがそうでもないことに気づいた。
近いところでは2023年に松井憲作さんとの2人展をしている。
2人展の記録を拾ってみた。
1978年 信濃橋画廊サマーフェスティバル〈 信濃橋画廊エプロン/大阪〉(文承根さん)
1997年 be twin〈信濃橋画廊エプロン/大阪〉(井上明彦さん)
2011年 plus 日下部一司+田中朝子(ギャラリー恵風/京都) (田中朝子さん)
2012年 PEKE 1, Talk Session and Exhibition〈ギャラリーノマル/大阪〉(田中朝子さん)
2012年 Kimnema 〈Oギャラリーeyes/大阪〉(田中朝子さん)
2017年 日下部一司と松井憲作〈ギャラリー開/神戸〉(松井憲作さん)
2023年 日下部一司と松井憲作〈ギャラリー開/神戸〉(松井憲作さん)
2人展の歴史は以上である。
フジイフランソワさんの作品は、かねてよりより興味深く拝見していた。
作風も違うしお目にかかったこともないので、まさか一緒に展示をするなんて思いも寄らなかったのだが、Oギャラリーeyes・唐木さんの企画で実現する。
有り難いことだ。
2026/01/01
日下部一司とフジイフランソワの場合
2026年1月12日(月)-1月24日(土)
午前11時-午後7時(土曜日は午後5時まで)
日曜日休廊
Oギャラリーeyes
http://www2.osk.3web.ne.jp/~oeyes/